まずは働くという意識を持つ

義務教育を終え進学率が高まるにつれ、女性の社会進出が当たり前となってきた。また、平均出産年齢が30歳となり、妊娠・出産前まで働いていたという人も少なくない。会社での勤続年数も10年近く、チームやプロジェクトのリーダーとして活躍した人、新入社員の教育を行ったり、役職についていたという人もいるだろう。そのような会社生活を送りながら、妊娠・出産・育児を前にして仕事をどうするか悩み、退職した人も多いのではないだろうか。

仕事をはじめて年数が短ければ、あきらめもつくだろう。しかし、責任ある仕事を任されてそれをこなしてきた女性であれば、退職は思い悩んだ末の選択だという場合がある。そのような女性が、子育てがひと段落したら働きたいと思うのは当然の欲求だ。ところが、子育てがひと段落した際の線引はとても難しい。乳児期は授乳生活になり、産後の体力回復にも時間がかかる。幼児期になると授乳から解放されるが、子どもの躾や子ども同士、ママ友の付き合いが始まる。小学校に入れば、時間はできるが帰宅時間やいじめ問題など心配すればキリがない。

そこで、改めてなぜ働くのかを考えてみるといいだろう。働きたいという願いを叶えるためにも、その原動力としてもっとも重要となることは、自分自身の決断だ。そのうちに働きたいという希望であれば、実際に働くことの実現には繋がらない。働きたいという強い思いがあるのなら、しっかりと決断することだ。